SIMロック解除

ドコモとKDDIは4月22日、SIMロック解除の新方式について発表した。これは5月以降に発売する端末について総務省が定めたSIMロック解除の義務化に関するガイドラインに対応する動きとなっている。
これまでSIMロックを解除できなかったKDDIでも、今後の端末では可能になること、さらにオンラインでの手続きによって無料でSIMロック解除をできることなど、確実な進展を見せている。その一方で、ドコモの新制度ではSIMロック解除までに約半年間の”縛り”期間が発生する上、いわゆる”白ロム”端末への対応が変わることになりそうだ。
KDDIによるSIMロック解除の手続きでは、端末購入から180日が経過していることを条件としている。このような制度を設けた理由としてKDDI広報部は「総務省のガイドラインにおいても、不正利用を防ぐためにロック解除に応じない期間を設けることは認められている。当社では180日が妥当だと考えている」と回答しているという。オンラインでの手続きについては2015年8月以降『auお客さまサポート』内にウェブページを公開予定としている。手続きに要する時間は10程度となる見込み。この時間は対応機種であることなどを判断するための時間としている。ロック解除がOKとなれば他社のSIMカードを挿入した状態でWiFiに接続して設定ファイルをダウンロードすることでロックを解除できるとのこと。中古での購入や他人からの譲渡により入手した端末など、購入履歴を確認できない端末についてはウェブサイトでの受付は不可だそうだ。ただしauショップへの持ち込みであれば本人確認書類の提示によりロック解除可能となっている。
今回発表されたSIMロック解除の制度により、少なくとも「機種変更後に残ったスマホのSIMロックを解除してMVNOで安く使いたい」といった需要には確実に答えられるようになる。SIMロック解除の義務化によってキャリアが積極的にSIMロックの解除に応じるようになれば、純粋なSIMフリー市場の拡大には歯止めがかかる可能性もある。しかしドコモとKDDIの対応を見る限りでは、最初からSIMフリーとして販売される端末の価値はさらに高まるのではないかと考えられる。ソフトバンクやワイモバイルといったまだ対応を取っていないキャリアの今後の動きも気になるところだ。